My Track Trends ストリーミング収益計算ツールの使い方ガイド
このガイドは、技術的な知識がまったくない方でも、My Track Trends のストリーミング収益計算ツールをステップごとに理解して使えるように作られています。
1. この計算ツールでできること
My Track Trends の計算ツールを使うと、次のようなことができます。
- Spotify、Apple Music、YouTube Music、Deezer、Amazon Music、Tidal などのプラットフォームで、あなたのストリームからどれくらいの収益が見込めるかを概算できます。
- 特定の収益目標を達成するために、どれくらいの再生回数が必要かを確認できます。
- 実際の音楽ビジネスで重要なパラメーターも反映できます:
- ディストリビューターの手数料
- マスター収益の取り分(レーベル / アーティスト / マネージャー など)
- パブリッシング(作家印税)がある場合はその割合
- リスナーの地域(Latam、スペイン、フランス、フランス語圏カナダ など)に合わせて調整し、USD、EUR、MXN、COP など複数の通貨で計算できます。
表示される数値は、あくまで平均的な推定値にもとづくシミュレーションです。各プラットフォームの公式な金額ではありませんが、プランニングの目安として非常に役立ちます。
2. 計算を始める前に用意しておくと良い情報
必須ではありませんが、用意しておくと結果の精度が上がります。
- 各プラットフォームごとのおおよその再生回数(または目標とする収益額)。
- ディストリビューターの手数料率(例:15%、20%、30% など)。
- あなたのマスターの取り分:
- レーベルに入る割合
- アーティスト/プロデューサーであるあなたに入る割合
- パブリッシング(作家印税)について:
- パブリッシング収入を受け取っているかどうか
- 計算に含めたいパーセンテージ
もし一部の数値がわからない場合は、デフォルト値のままでも構いません。一般的な「平均ケース」として計算されます。
3. 計算ツール画面の見かた
計算ツールを開くと、いくつかの重要なエリアが表示されます。
モード切り替え
- Standard Mode(標準モード): ストリーム数 → 収益額
- Goal Mode(目標モード)(「Set goal」と表示される場合もあります): 目標金額 → 必要なストリーム数
プラットフォーム入力エリア
各プラットフォームの再生回数を入力するフィールドです。
- Spotify
- Apple Music
- YouTube Music
- Deezer
- Amazon Music
- Tidal
実際のデータに合わせて、1 つのサービスだけでも複数サービスでも構いません。
地域調整(リスナーエリア)
Latam、スペイン、フランス、フランス語圏カナダ などのエリアグループを選択すると、その地域に近い平均値にもとづいて計算されます。
通貨の選択
結果を表示したい通貨(USD、EUR、MXN、COP など)を選びます。
詳細設定
- ディストリビューターの手数料率
- あなたのマスター取り分のパーセンテージ
- パブリッシング(作家印税)を含めるかどうか
各ラベルの横には ⓘ 情報アイコンがあり、クリックするとそれぞれの項目の詳しい説明ページに移動します。
結果エリア
- 上部: 推定合計金額をわかりやすく表示
- その下: プラットフォーム別の内訳や、マスター/パブリッシング別の平均値にもとづく内訳
4. Standard Mode(ストリーム → 収益)の使い方
このモードは、次のような疑問に答えるためのものです。
「すでに(または今後見込んでいる)再生回数から、どれくらいの収益が見込めるか?」
ステップごとの手順
1. Standard Mode を選ぶ
再生回数から収益を計算するモード(Standard Mode)になっていることを確認します。
2. リスナー地域を選択する
あなたのリスナーに一番近いエリアグループ(Latam、スペイン、フランス、フランス語圏カナダ など)を選びます。
選択した地域に合わせて、1 再生あたりの平均値が自動的に調整されます。
3. 表示通貨を選ぶ
結果を確認したい通貨(USD、EUR、MXN など)を選択します。
4. 再生回数を入力する
実際に利用している各プラットフォームごとに、おおよその再生回数を入力します。例:
- Spotify: 100,000
- Apple Music: 50,000
- YouTube Music: 25,000
実際に配信しているサービスだけ入力し、それ以外は空欄のままでも問題ありません。
5. 詳細設定を調整する(必須ではありませんが推奨)
- Distributor commission: ディストリビューターが差し引く手数料のパーセンテージ。
- Your master %: レーベルやマネージャーへの分配後、最終的にあなたに入るマスター収益の割合。
- Include publishing: 作家印税(パブリッシング)も合わせて計算したい場合にオンにします。
よく分からない場合はいったんデフォルトのままにしておき、後から数値を調整しても大丈夫です。
6. 「Calculate」をクリックする
クリックすると、次のような情報が表示されます。
- 推定合計収益
- プラットフォーム別、および収益の種類別(マスター、パブリッシング など)の内訳
7. 詳細な内訳をチェックする
メインの結果の下には、次のような情報が表示されます。
- プラットフォームごとの貢献度(どのサービスからどれだけ入るか)
- どのような平均値にもとづいて計算されたか
5. Goal Mode(目標金額 → 必要ストリーム数)の使い方
このモードは、次のような疑問に答えるためのものです。
「この金額を稼ぎたい場合、どれくらいのストリーム数が必要か?」
ステップごとの手順
1. Goal Mode に切り替える
「Set goal」または「Goal Mode」と表示されたタブ/ボタンをクリックして切り替えます。
2. 目標収益を入力する
達成したい金額を入力します。
たとえば、次のようなイメージで設定できます。
- キャンペーン全体の目標額
- リリースごとの目標額
- 期間を区切った目標額(月単位、四半期など)
3. 通貨と地域を選ぶ
- 目標額を考える通貨(例:USD)を選びます。
- あなたのリスナー層に近い地域を選択します。
4. 含めるプラットフォームを決める
次のどちらの方法でも設定できます。
- 目標額を複数プラットフォームに均等に分配する
- 自分が想定している比率で、プラットフォームごとの配分を手入力する
5. ディストリビューター/マスター/パブリッシングの設定を調整する
Standard Mode と同じように、次の項目を設定します。
- ディストリビューター手数料
- あなたのマスター取り分
- パブリッシング(オンにしている場合)
6. 「Calculate」をクリックする
クリックすると、次の情報が表示されます。
- プラットフォームごとの必要ストリーム数のおおよその目安
- 各サービスが目標達成にどれだけ貢献しているかの内訳
6. 詳細設定:迷わず入力するためのポイント
これらの項目を正しく設定することで、実際の手取りに近い結果を得ることができます。
Distributor commission(ディストリビューター手数料)
ディストリビューターがあなたに支払う前に差し引くパーセンテージです。
例:
- 15%
- 20%
- 30%
ディストリビューターが年会費のみでパーセンテージを取らないモデルの場合は、この項目を 0% にしておおよその値として扱うこともできます。
Your master %(あなたのマスター取り分)
マスター収益のうち、実際にあなたに入るパーセンテージです。
レーベルに所属していないインディペンデントアーティストの場合、
多くの場合、Your master % は 100% に近くなります。
レーベルやマネージャーと分配している場合の例:
- 50% レーベル / 50% アーティスト
- 70% レーベル / 30% アーティスト
計算ツールには、あなたに入るパーセンテージだけを入力します。
Include publishing(作家印税を含める)
作曲・作詞に対するパブリッシング収入も含めて計算したい場合にオンにします。
次のような場合に便利です。
- あなたが作家(ソングライター)または共作家である場合
- パブリッシャーや著作権管理団体(PRO)から収入を得ている場合
マスター収益だけを見たい場合は、この設定をオフのままにしておきます。
多くの ⓘ 情報アイコンは、それぞれの概念を詳しく説明したページへのリンクになっています。
7. 結果の読み解き方
結果画面には、大きく 2 つのレベルの情報が表示されます。
メインの数字(クイック結果)
次のような質問に対する、シンプルな答えです。
- 「この再生数だと、どれくらい稼げるのか?」
- または「この金額を得るには、何回再生される必要があるのか?」
この数字には、すでに次の要素が反映されています。
- ディストリビューター手数料
- あなたのマスター取り分
- パブリッシング(オンにしている場合)
詳細な内訳
全体の結果がどのように分配されているかを示します。
- プラットフォームごとの内訳
- 収入の種類ごとの内訳(マスター、パブリッシング など)
これを見ることで、次の点を把握できます。
- どのプラットフォームが最も大きく貢献しているか
- 地域・スプリット・手数料を変えると、あなたの手取りがどう変化するか
画面の一番下には、次のような注意書きが表示されます。
「表示されている金額は平均値にもとづく概算であり、どのプラットフォームの公式な支払い額でもありません。」
とても重要なポイントとして、ここに表示される数値は、あくまでプランニングや比較のための目安であり、実際の支払い額を保証するものではありません。
8. 計算ツールを最大限に活用するためのヒント
複数のシナリオを試す
地域やスプリットの設定を変えて、楽観的・現実的・控えめなど複数パターンを作成してみましょう。
地域設定をいろいろ試す
Latam、スペイン、フランス などの設定を切り替えて、地域によって収益がどの程度変わるかを確認します。
マスターの取り分をシミュレーションする
レーベル契約やマネージメント契約を結んだ場合など、取り分の条件を変えると手取りがどう変わるかをチェックできます。
キャンペーン設計には Goal Mode を活用
まず目標収益を決めてから、各プラットフォームで必要となるストリーム数を確認すると、キャンペーンやプロモーションの計画を立てやすくなります。
複数の通貨で結果を確認する
国際的なチームと仕事をしている場合や、ある通貨で収入を得て別の通貨で支出している場合など、通貨を切り替えてシミュレーションできると便利です。
